トレンドや企業情報を知れる!シーン別海外情報の調べ方
ビジネスシーンにおいて「海外では、どうなんだろう?」と海外情報を知りたくて英語で調べても、そもそも英語に苦手意識があったり、なかなか思うような検索結果に巡り合えないといったお悩みはありませんか?
今はDeepLのようなページを丸ごと翻訳してくれる便利なツールがあるので、欲しい情報が載ったページさえ見つかれば、ある程度はどうにかなる、ありがたい時代です。しかし、検索段階ではやはり英語を活用せざるを得ません。
私たちトップランナーマーケティングは、日頃クライアント様のお役に立てるよう、日々海外情報にアンテナを張って情報収集をしています。以前、クライアント様に「この海外情報、どうやって探したんですか?検索したのに出てこなかったのですが‥」とご相談されたのを機に、目的別で情報収集時に役立つ調べ方をまとめてみました!みなさまのお役に立てたら幸いです。(※BtoB企業様向けの内容になっています)
1.競合サービスを調べたい
想定されるシーンとしては、
- 海外の類似サービスを研究し、自社サービスの機能改善に役立てたい
- 海外の同業他社は、営業/マーケティングの取り組みでどんな施策をしているか知りたい
- 海外進出を考えているが、現地で人気のサービスは何か知りたい
といったものが考えられます。
競合サービスを調べたい場合は、G2などのSaaS比較サイトでカテゴリ名を検索するのがおすすめです。
例えば、カスタマーサクセス業界で海外の有名な企業を探す際は、G2の検索バーに「customer success」と入れます。すると、カスタマーサクセスソフトウェアを提供している会社が98社ヒットします(2023年1月6日時点)。
注目すべきは評価件数と実際の評価で、3桁以上レビューがあり★が4.5以上のところです。上位3~10社程度チェックするだけでかなり情報量が増えるのでおすすめです。
また、ホームページを眺めるだけでなく、もっとその会社の施策について深く知りたい場合は、eBookのダウンロードやセミナーアーカイブの視聴をするのがおすすめです。ほとんどの場合メルマガに登録されるため、定期的に最新情報を知ることができます。メルマガのコンテンツやインサイドセールスの動き方など、非常に参考になります。
ベンチマーク企業が1社決まっていて、他の会社についても知りたい場合
既にベンチマーク企業が1社定まっている場合は、「ベンチマーク企業名+competitorまたはalternative」で検索するのがおすすめです。
すると、G2などのサイトで「Top 10 ベンチマーク企業名 Alternatives & Competitors」など、まとめページがヒットするため、そこから探していくことができます。
G2が比較系サイトでは最大手な印象を受けますが、別のサイトでもいくつかヒットするため、複数見ていくのがいいでしょう。
2.事例を知りたい
事例を知りたい場合は「知りたい内容+case studies」で検索するのがおすすめです。
例えば、「海外におけるBtoB企業のデジタルマーケティングの成功事例を知りたい」場合は、「btob digital marketing case studies」と検索します。すると、「事例10選」などのまとめサイトが出てくることが多いので、それらを一通りチェックすると情報をしっかり得られます。
case studiesの代わりにexamplesも考えられますが、件数的には圧倒的にcase studiesの方が多いので、まずはcase studiesで試してみてください。
特定の企業の事例が知りたい場合は、「企業名+知りたい内容+case studies」と検索すると、より精度が上がります。(例えばUberでのUXリサーチの事例が知りたい場合は「Uber UX research case studies」など)この時、注意すべきなのは実際の事例ではなく、個人の方がご自身の見解としてブログに投稿しているケースもある点です。執筆者や掲載場所の確認も非常に重要なので、ご注意ください。
3.海外のトレンドや予測を知りたい
ビジネスにおいて海外の方が進んでいる分野はたくさんあるため、海外の最新トレンドや予測について知っておくのは、非常に役立ちます。自社の施策や戦略に活用できるのはもちろんですが、営業現場でお客様とお話するのに「海外では今後こうなっていくみたいです」と小ネタを挟むだけで他の営業担当者と差別化できます。
トレンドや予測を知りたい場合は、「ジャンル+predictions/trends/今年または次の年」がおすすめです。
例えば、海外のBtoBマーケティングのトレンドを知りたい場合は「BtoB marketing trends 2023」(trendsの代わりにpredictionsも可)と検索するのです。すると、多くのBtoBマーケティング支援会社が書いた「2023年のBtoBマーケティングトレンド(または予測)●選」のような記事が多数出てきます。
最後の「今年または次の年」についてですが、検索するタイミングによって入れるべき年が異なります。大体、次の年のトレンドや予測は7月~12月(特に11月12月が多い)に執筆されるため、1~6月頃検索する場合はその年のを、7~12月に検索する場合は次の年を入れて検索してみましょう。
トレンドや予測をつかむためには、5記事程度チェックしていき、重複しているものや日本ではまだ広まっていないものに着目するのがおすすめです。
4.調査レポートを調べたい
特定の業界における調査レポートは、数字で状況を把握できるのと年次で出されているものの場合、長期スパンでの変化を把握できる点で非常に有益です。また、調査レポートはプレスリリースに活用したり、ダウンロードコンテンツに活用できるため、自社での調査を設計する際にも非常に参考になります。
海外の調査レポートを調べる際は、「テーマ+research reports」です。例えば、海外のUXの調査レポートを見たい場合は「UX research reports」と検索します。するとニールセンノーマングループやUserZoomなどといった、海外でUXに関わる著名な組織が出しているレポートが複数ヒットします。
また、毎年似たような調査を行っているケースも多いので過去5年間分などをダウンロードし、まとめて比較するのもおすすめです。過去に弊社のクライアント様を海外企業とおつなぎし、「日本と海外の状況を比較するために調査項目や調査結果を共有し、協業する」という提案をさせていただいたこともありました。ある程度回答者のサンプル数があり、実績のある会社を選ぶのがポイントです。
5.海外イベントを知りたい
海外の方がより活発に各領域のイベントが開催されています。海外イベント情報の活用シーンとしては
- 自社のイベントテーマを考えるのに参考にしたい
- 参加者同士のネットワークを作る工夫の参考にしたい
- 自身のスキルアップのために海外イベントに参加して勉強したい
- 海外の同業者とのネットワークを作りたい
などが挙げられます。
(海外イベントは参加後も参加者とLinkedInでつながったりSlackの専用コミュニティに招待されたりと横の広がりがあるので、非常にコネクションを広げるのに役立つため、おすすめです!)
海外イベントを調べる際は、「テーマ+event,conference,expo+その年」で検索するのがおすすめです。例えば、海外のセールスに関するイベントを知りたい場合は「Sales conference 2023」で検索します。すると「The top sales conferences to attend in 2022 and 2023」といったまとめ記事が複数ヒットするため、一通りチェックしていきましょう。
オンラインで参加できるものは参加費が無料のものも多く、アーカイブ配信をしてもらえるケースがあるため、時差があってリアルタイム視聴できなくてもまずは申し込んでみることをおすすめします。
個人的には登壇者の所属企業(有名企業の人が登壇するか)、登壇テーマが面白いか、登壇者数あたりを毎回チェックし、参加するか否かを決めています。
上記の他にも「こういう情報を知りたいけどなかなか出てこない!」というものがあれば、Twitterにてお気軽にコメントいただけると幸いです!
トップランナーマーケティングでは、「日本と世界の架け橋になる」をミッションに、海外トップランナーを招いたオンラインイベントの企画支援や海外スポットコンサルティングサービスをご提供しています。
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