イベント集客力を強化するためにできること3選~ウェビナーお悩み相談室~
相談内容:参加者が集まらない
一生懸命ウェビナーの企画や準備をしても、なかなか人が集まりません。広告費も限られています。ウェビナーの集客数(申込者数)を増やすために使える具体的なノウハウを教えてください。
ウェビナーやオンラインイベントの数が圧倒的に増えた今、多くの担当者が集客に苦戦しています。広告費を増やすのが手っ取り早い解決策ではありますが、予算面からも費用対効果をしっかりと見極めなければなりません。そこで、今までオンラインイベントの企画支援をしてきたネットワークや知見を活かし、国内外のノウハウを調査しました。本記事では、広告費を追加せずにできる集客力を強化するための施策を3つご紹介します。
1.タイトルに「ウェビナー」を使わない
アメリカでウェビナープラットフォームサービスを提供しているGoldcastの調査「B2B Webinar Benchmark Report(2023)」によると、イベントタイトルに「ウェビナー」を入れると申込率が50%下がるという驚きの結果が伝えられています。同社は426個のウェビナーのタイトルを調べたところ、イベント名に「ウェビナー」という単語があると登録者が50%減少していることが判明したそうです。もちろん、ウェビナーの内容や送り先によって申込率は変動しますが、それにしても驚きの内容です。
同社の考察によると、「ここ数年Zoom会議が急増し、「Zoom疲れ(Zoom Fatigueと呼ばれる)」が参加者の中で起きていて、「ウェビナー」という言葉を聞いただけで仕事や長い会議、時間の無駄というイメージが湧いてしまうのではないか」と分析されています。
ウェビナーのバナーやメルマガでの告知を想定した場合、イベントタイトルの文字数はできる限り少なくシンプルな方が相手に伝わりやすいです。「○○ウェビナー」とするのは使い勝手が良いですが、文字数を消費するだけでなく抽象的な表現になりがちなので、参加者が得られる価値や興味を持ちそうな言葉を考え抜いてタイトルをつけましょう。
また、メルマガの件名も同様に「ウェビナー」を全面に出すべきではありません。最近は減ってきた印象ですが、メールの件名が「【ウェビナー】○○○○○○」となっているメルマガを見かけます。【ウェビナー】が最初に目に入ってしまうと中身の魅力が伝わりづらく、開封すらしてもらえない可能性が高いので、メルマガのタイトルでも「ウェビナー」という言葉の代わりに興味を惹くキーワードを冒頭に使う方が良いです。
2.イベントの招待状を出し分ける
これはアメリカでBtoBマーケティングコンサルタントとして活躍されているPam Didnerさんから教えていただいた、自社のハウスリストの数が一定以上ある場合に有効な施策です。
メルマガでイベントの告知をする際、一括送信していませんか?Pamさんによれば同じ内容でメールを一括送信するのではなく、送る相手によって内容を変える方がより集客につなげられるそうです。具体的には、相手の役職がマーケティングマネージャーと新人マーケターであれば関心事が全く異なるので、それに合わせたイベントの訴求ポイントやメールの文面を作成します。配信先を役職で分けづらい場合、申込時に相手の課題や関心事についての設問を用意しておいて、それに合わせた内容にするのもおすすめです。
3.トップランナーを巻き込む
私たちの社名にも含まれているのですが、「トップランナー」とは言葉通り特定の分野の第一線で活躍されていて影響力のある方のことです。彼らにイベントへの協力を仰ぎましょう。「影響力のある人」をもう少し具体化すると、本を執筆して出版していたり、Twitterでのフォロワー数が数千人以上いて積極的に発信していたりする方を指します。
彼らの巻き込み方は2つあり、1つは「イベント登壇」です。これは私たちの得意領域でもあるのですが、その分野のトップランナーに登壇してもらうことで「この人の話ならぜひ聞きたい」と思って申し込んでもらえる可能性が高まります。
私たちが今までに企画をご支援したイベントの実例を一部ご紹介します。
クライアント名 | サービス領域 | 弊社が招致したトップランナー |
株式会社openpage様 | カスタマーサクセス | GainsightCEO ニック・メータ氏 |
株式会社ニジボックス様 | UI/UXデザイン | デンマークデザインセンターCEO クリスチャン・ベイソン氏 |
Resily株式会社様 | OKR | 元Google OKRコーチ ザッカリー・ロス氏 |
ご覧のように、クライアント様が提供するサービス領域における海外のトップランナーをお招きし、ご登壇いただきました。結果、広告の効果やイベントページのコンバージョン率が上がり、集客力が高まったとのコメントをいただいております。
自社のサービス領域のトップランナーに登壇してもらうことで、集客力アップにつなげられます。
2つめの巻き込み方は「発信」です。2023年4月に自社が行ったウェビナーに関するアンケート調査によれば、「仕事や業務に関するオンラインイベント・ウェビナーの参加のきっかけになったものを教えてください。(複数選択可)」という質問に対し、回答者1,835名のうち644名が「知人や同僚からの紹介(SNSでの投稿を含む)」を選び、「企業のメルマガ」に次ぐ結果となりました。
「SNS広告」をきっかけに参加したことがある人は434名だったことから、広告よりも知人や同僚といったつながりのある人からの紹介の方が参加のきっかけとなりやすいことがわかります。
そのため、Twitterのフォロワー数が多く、日頃から積極的に発信しているトップランナーと関係性を構築し、自社イベントへの参加申込や「このイベントに参加申込しました!」といった投稿をお願いをしてみるのも施策の1つとして挙げられます。その分野に興味がある人達がその方のフォロワーに多く存在する可能性が高いため、集客につなげることができます。ただし、いきなりイベントのお知らせと告知依頼をするのは失礼にあたるため、日頃からやりとりをして関係構築したうえでお願いしてみましょう。
海外のトップランナーを呼んだウェビナー/オンラインイベントの企画支援は私たちにお任せください。