AIツール紹介!アイデア出しや文章作成で役立つFlot.aiの使い方&使用感レポ
はじめに
このシリーズ記事では、マーケティングや営業担当の方向けに、オンラインイベントの企画運営効率化につながるという視点で日本であまり知られていないAIツールを、実際の操作画面と事例を交えてご紹介しています。
今回の記事では、「Flot.ai」という企画のアイデア出しや文章作成で役立つツールについて、特徴やメリット・デメリットを実際に使用した感想を踏まえてご紹介します。「企画運営でAIを活用したいが、色々なツールがありすぎて、どれがいいのかいまいちわからない」という方の参考になれば幸いです。
Flot.aiとは
Flot.aiは、文章作成や言い換え、要約、翻訳、添削を依頼したり、企画のアイデア出し、時間管理やタスクマネジメントのヒントを得るのに役立ちます。
ブラウザ版には対応しておらず、デスクトップ版(アプリ版)のみの配信です。日本語にも対応しているので英語が苦手という方でも問題なく使用できます。
どういうシーンで活用できるか
イベントの企画という場面で考えると、主にイベントのタイトルやコンテンツ設計のアイデア出し、開催後の営業メールの添削などで役立つツールです。イベントの企画段階から、イベント開催後の参加者とのコミュニケーションまでの幅広い場面で使えます。また、MicroSoft OfficeツールやYouTubeをはじめとしたSNSコンテンツにも使用できます。
使用感・実際の体験
Flot.aiはChat GPTのようにプロンプトを入力、送信することで、自分の求める返答を得ることができます。基本的なプロンプトの入力などの操作はChat GPTに使い慣れている方であれば、簡単に使用できます
実際に、「オンラインイベントの企画担当者として、オンラインイベントに参加してくださった方にお礼のメールを書く」というシーンを想定してプロンプトを送信し、どんな返答が返ってくるのかを試してみました。
プロンプトの内容は以下のように入力しました。
私はオンラインイベントの企画担当者です。オンラインイベントに参加してくれた人にお礼のメールを考えてください。
実際に出力された結果が、下記の文章になります。
件名:オンラインイベントへの参加ありがとうございました!
おはようございます。私たちのオンラインイベントに参加していただき、心より感謝申し上げます。お忙しい中、お時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
皆さまのご参加のおかげで、イベントは大成功となりました。参加者の皆様からの質問やフィードバックも非常に有益でした。今後の企画にも反映させてまいります。
この場を借りて、以下の点についてお伝えさせていただきます:
1.イベントの録画: イベントの録画は行っておりますので、もう一度見返したり、欠席した方が参加したいと思われる方に共有いただけます。録画はイベントのウェブページ上で公開しておりますので、ぜひご活用ください。
2.参加者アンケート: 当日のイベントへのご参加後、アンケート調査を実施いたしました。皆さまからの貴重なフィードバックに基づき、より良いイベントを提供できるよう努めてまいります。今後もご意見やご提案がございましたら、お気軽にお知らせください。
3.次回イベントの予告: 弊社は定期的にオンラインイベントを開催しておりますので、ぜひまたのご参加をお待ちしております。次回のイベントは[日程・テーマ]で開催予定です。詳細は近日中にお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください。
最後に、ご参加いただきました皆さまに再度感謝の意を表します。皆さまのご支援があってこそ、私たちは良いイベントを開催することができます。何かお役に立てることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引き続き、私たちの活動へのご支援をいただけることを心より願っております。
よろしくお願い申し上げます。
[お名前] [役職名][会社名]
[連絡先情報]
私が送信したプロンプトの内容をもとに、メールの文章を考えてくれました。
日本語のつなぎが不自然な箇所も所々ありますが、自分で一からメール文を考えなくても良いくらい、かなりレベルの高いメール文を考えてくれています。あとは、考えてくれたメール文を適切な表現に修正し、自社の内容に合わせて情報を加えるだけで対象者に送信できます。
メールを一通送るのにも構成や内容を考えることで時間がかかってしまいます。しかし、AIに任せてしまえば業務の効率化を図ることができます。ぜひ、メール作成の場面でも積極的にAIツールを活用していきましょう。
*自社の機密情報や顧客の個人情報を入力してしまうと、AIの機械学習機能により、記憶されてしまいます。決して入力しないようにしてください
Chat GPTと異なる点
Flot.aiはChat.GPTとは異なり、メニュー画面で利用シーンを選択、シーン別にチャットを分けることができるため、チャット欄を自動的に整理することができます。
さらにプロンプトのテンプレートも用意されており、「プロンプトの作り方がよくわからない」という方にとっても利用しやすい構成です。
Flot.aiのメリット・デメリット
メリット
①充実したメニュー画面
上記でもご紹介しましたが、Chat GPTとは異なり、「どういうシチュエーションで悩んでいるのか」「どういうことを聞きたいのか」をメニュー画面から選択することができます。そのため「何をどのように聞いたらよいのかわからない」という方にとってもハードルが低い仕様になっています。
②幅広いシーンで活用できる
使用感・実際の体験でご紹介したように、メール文の作成やイベントタイトルのアイデア出しといった場面で活用可能です。イベントの企画から、イベント開催後のお礼メール作成まで、幅広く活用できます。
デメリット
①ブラウザ版は対応していない
現状、ブラウザ版は対応しておらず、デスクトップにアプリをダウンロードしなければ利用することができません。
②無料版は1日3回までしかプロンプトを送信できない
残念ながら、無料版だと1日に3回までしか利用できません。それ以上利用するには、有料プランに加入する必要があります。
有料版であれば、1か月3,000円もしくは1年間25,000円を支払うことで、毎月6,000回分のプロンプトを送信することが可能です。
日本語対応度と活用法
Flot.aiは、日本語で利用可能です。英語力を求められることはないため、英語が苦手という方でも問題なく利用できます。
場合によっては不自然な日本語が使われているところもありますが、こちら側が「全く意味が通じない、文脈を理解できない」というようなことはありません。Flot.aiの回答に対して人間がチェック、修正を加えれば問題ありません。
使い方のコツ
使い方のコツはいくつかありますが、とくに重要なポイントを3つご紹介します。
①前提条件を設定する
「あなたはプロの〇〇です」「あなたは〇〇の担当者です」とAIに役割を与えたり、「わたしは〇〇を担当しています」と自分の役割を明らかにします。
対話型のAIはインターネット上の膨大なデータをもとにして、投げかけた質問に対する回答を生成してくれます。そのため、前提条件を指定しないと、求めている回答とはかけ離れたものが返ってくる可能性が高くなってしまいます。前提条件を細かく指定することで、より求めているものに近い回答を得られるようになります
②求めている回答を具体的に指定する
回答の文量やスタイル(ビジネス文章、箇条書き、表形式など)を指定することで、より自分の求める回答に近づけることができます。
求めている回答の形式を具体的に指定しないと文章でしか回答してくれないため、必要に応じて、回答の内容を具体的に指定しましょう。
③求めている回答に近づくまで対話を続ける
対話型のAIでは、送信した質問はこれまでの会話(質問と回答)を踏まえたものとなっているため、対話を続ければ回答の精度を向上させることができます。納得のいく回答が出るまで「他には?」や「もう少し具体的に教えて」と送信して、対話を続けましょう。
参考リンク
まとめ
Flot.aiは多様なシーンで使えるため、AIツールを活用することで手間と時間を節約でき、オンラインイベント企画における業務効率も大幅にアップします。
しかし、AIは機械学習をするため、思わぬ情報漏洩のリスクもあります。個人情報や機密情報は入力しないなど、セキュリティとプライバシーには厳重に注意して利用しましょう。
トップランナーマーケティングでは、海外トップランナーを招いたオンラインイベントの企画支援や海外スポットコンサルティングサービスをご提供しています。
「イベントのテーマは決まっているけど、誰を呼べば良いかわからない」といった場合でも、イベントの主旨をお伺いしたうえでご予算などの条件に合った海外トップランナーをご提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください!