【Zoomアプリ】顧客エンゲージメントを高める「Kahoot!」の活用法
はじめに
オンラインイベントでは、顧客のエンゲージメントを高めることが成功のカギとなります。ウェビナープラットフォーム企業であるON24の調査によると、CXを高めるために最も重要なことは顧客エンゲージメントを高めることだと示されています。
しかし、どのようにオンラインイベントで顧客とのエンゲージメントを高めれば良いか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなお悩みを解決できるZoomの「Kahoot!」というアプリについて、その機能と使い方について詳しく紹介します。
活用シーンとできること
「Kahoot!」は日本語対応可能なZoomアプリです。プレゼンテーションやブレインストーミングとして使用可能なため、学校や個人の勉強、チーム作りや組織運営と4つのシチュエーションに分けて使用することができます。今回は組織運営における使い方をご紹介します。
「Kahoot!」を使用することにより、組織トレーニングをゲーム化することできます。例としては、研修の一環で自社理解を深めてもらいたいときに使用するケースです。楽しみながら研修やプレゼンテーションを行うことができ、ゲームを通して得たデータをもとに、レポートが作成され個人や社員全体の理解度を可視化することも可能です。
企業で使えるシーンは主に以下の4つです。
- 営業チームが社員へ向けて製品の理解度チェック
- 自社サービスに対する知識の定着度チェック
- コンプライアンス研修
- 社内イベント
実際の操作イメージは以下の画像の通りです。主催者と参加者で画面が異なり、参加者は手元のスマートフォンやブラウザから参加することができます。
使い方
スライドの作成
主催者としてアプリケーションを使用する場合、事前にブラウザ上で指定された形式のスライドを作成する必要があります。この際に、Googleスライドや既存のPower Pointを読み込ませて「Kahoot!」と連携することはできないため、注意しましょう。
- ブラウザから「Kahoot!」にログインをし、作成ボタンをクリックします。
- 次に「kahoot」をクリックし、「テンプレート」を選択します。
- テンプレート一覧の中から自分が使用したいシチュエーションに適したテンプレートを選びます。今回は「仕事で使える初めてのKahoot」を選択しました。
- スライドの編集画面に切り替わると、テキストを自社の用途に合わせ編集し、パワーポイントを作成していきます。問題形式や制限時間、回答時間を変更することも可能です。
- 完成したら右上の「保存」を選択します。
- ライブラリのマイフォルダに先ほど編集したスライドがあるかを確認してください。
Zoomでの操作
スライドが作成できたら、Zoomでの操作に移ります。
①Zoomアプリを起動させ、アプリを選択します。
②アプリを開くとログイン画面が出てきます。参加者か主催者を選択することができます。
アプリ画面を視聴者全体に共有することも可能です。
今回は「主催者(ホスト)」を選択します。
③ブラウザでログインをした後、Zoom内から操作します。
「ライブラリ」から以前ブラウザで作成したスライドを選択します。
④ゲーム開始画面です。「クラシックモード」か「チームモード」のどちらかを選択します。今回は「クラシックモード」を選択します。
⑤ゲーム招待画面に切り替わります。
参加者に画面上部にあるゲームのPINコード、またはQRコードを読み取ってもらいます。
なお、この際参加者は「Kahoot!」のアプリにログインしていなくてもスマートフォンやブラウザからゲームに参加することができます。
⑥プレイヤーが集まるとゲーム開始です。
パワーポイントが始まると、問題文が表示されます。
⑦選択問題だと回答は以下のように表示されます。
このようにZoom上で操作することが可能です。Zoomの標準機能でも投票やアンケート、ホワイトボードの使用はできますが、Kahoot!を使えばより見た目がカラフルで楽しく参加者と交流を図ることができます。
料金プラン
参加者が10名までのイベントであれば、無料プランで一部機能を使用可能です。また、7日間の無料トライアル期間で有料プランの「360 Pro」をお試しすることができます。
無料プランでできること
- 10人まで招待が可能
- 4択問題
- ○×問題
有料プランでできること
- 招待人数が増える(20~2000人)
- 6択問題
- チームモードを作成できる
- 質問をAIが生成
- ブレインストーミング作成
- 参加者がスライドにリアクション など
無料プランでもある程度使用することは可能ですが、有料プランにすることにより、大規模なイベントでの活用や、使用できるオプション機能は多くあります。
学校で生徒に向け使用するか、保護者として子供の教育に使用するか用途によって料金パターンは異なります。今回は組織運営者に向けての料金プランをご紹介します。
ビジネス向けの料金プラン
- Kahoot! 360 Presenter(セッションごとに最大 50 人の参加者が参加可能)
- Kahoot! 360 Pro Max (セッションあたり最大 2000 人が参加できる)
- Kahoot! 360 Pro for Teams(セッションあたり最大 2000 人が参加可能、最低 2 ライセンスを獲得できる)
実際の使用感
無料でも多くの種類のテンプレートを使用することができ、簡単に短時間でスライドを作成することができます。全過程で日本語対応しているため、操作もスムーズに行うことができました。また、私自身もゲームへの参加者として、スマートフォンを使って体験してみました。制限時間が設けられていたり、出題形式が多様だったりするため、ゲーム感覚で楽しく参加できました。
おわりに
この記事では「Kahoot!」の基本的な機能と使い方をご紹介しました。「Kahoot!」は、オンラインイベントやプレゼンテーションを活性化し、参加者と双方向のコミュニケーションが取れる素晴らしいツールです。教育からビジネスまで、幅広い場面で活用することができます。参加者のエンゲージメントを促し、オンラインイベントをより効果的に実施するために、ぜひ「Kahoot!」をご活用してみてください。