セミナー集客で使える25個の方法とそのポイントとは?海外事例を交えて徹底解説!
コロナ禍以降、オフラインだけでなくオンラインで開催されるセミナーの数が増え、差別化が難しくなっています。集客の面だけでなく、商談獲得や成約につなげられるような見込み顧客からの参加申込を得ることは、もっとハードルが高いです。
この記事では、セミナー集客で使える25個の施策とそのポイントについて、海外事例を交えて徹底解説します。ポイントとしては、露出量を増やすための施策と転換率を上げるための施策をご紹介している点です。今までやっていなかった施策があれば、ぜひ参考にしてみてください。
セミナー集客の前に大切なポイント
セミナー集客で成果をしっかりと出すためには、「企画」が最も大切です。なぜなら、穴の開いたバケツにいくら水を入れても溜まらないのと同じで、いくら集客で多くの人がサイトを訪れても、企画がイマイチなら申込には至らないからです。
そのため、テーマや講師の選定、申込ページのデザインなど、「穴」をできるだけふさいだ状態で集客を行うことが理想的です。企画や講師探しについては、以下の記事も併せてご参考ください。
・「セミナーで成果を出すための企画時の7つのポイントを徹底解説」を読む
・「セミナー講師検索方法を徹底解説!失敗しないポイントとは?」を読む
無料でできるセミナー集客方法17選
まずは、無料でできるセミナー集客方法をご紹介します。以下の中で実施していないものがあれば、すぐに実践することをおすすめします。
メルマガ
自社が保有している顧客リスト(ハウスリスト)にメールでセミナーを告知する施策です。既存顧客はもちろん、以前問合せのあった方やeBookをダウンロードした方など、幅広い相手に一斉にアピールできます。メルマガは印刷の手間がかからず、即時に配信でき、ABテストや開封率、クリック率などのデータ分析もできるため、セミナー集客に欠かせない施策です。
配信形式はHTMLかテキスト、どちらの方が良いの?
メルマガを配信する際は、テキストではなく視覚的に訴えられるHTML形式の方が申込率が上がりやすいです。一方、テキストで送信する場合は、できるだけパーソナライズした文面にすることが重要です。受信者の関心を引く情報や個別で文章を作っていることをアピールする要素(例えば過去にその人が参加したイベントや商談で話した内容に触れるなど)を入れましょう。個別感を出すことがポイントです。
集客用メルマガの配信タイミングと回数は?
遅くともセミナーの2週間前にはメルマガの送信を開始しましょう。トータルで3~4通程度、プロモーションメールを送ることで十分にアピールできますが、注意したいのが内容です。全く同じ内容で毎回送ってしまうと、迷惑メールと感じられたり、配信解除されてしまったりするため、件名や訴求ポイントを変えることが重要です。ハウスリスト数が多ければ、役職や業界などのセグメントで内容の出し分けをすると良いでしょう。
メール
メルマガと同じじゃないの?と感じた方もいるかもしれません。しかし、完全に別の施策なのでご安心ください。これは、「メールの署名部分にセミナーの告知を入れる」という施策です。弊社のウェビナーにご登壇いただいたフランスのウェビナープラットフォーム会社LivestormのCEO、Gillesさんから教えていただきました。Gillesさん曰く、「セミナーの集客を最大化させるためには、セミナー情報に触れさせる機会をできる限り多く増やすこと」とのことでした。
イメージとしては、以下のように署名に入れ込む形です。メールの署名部分なら、一回設定しておけばやり取りをする相手全員にセミナーの情報を自然に見せることが可能です。ただし、セミナー終了後はすぐに署名を元に戻すことを忘れないようにしましょう。
ウェブサイトのポップアップ
自社のウェブサイトでセミナーを告知するポップアップを出すことも、無料でできる集客施策です。ポップアップとは、ウェブサイトを訪問した際にユーザーが操作しなくても自動的に画面に現れる要素を指します。最近では、ヘルプ用のチャットボットが出てくるサイトが多い印象です。
実際、この記事を書くために海外情報を調べていたところ、アメリカのウェビナープラットフォーム会社Cventが、記事内でオンラインイベントを知らせるポップアップを出していました。(赤枠を参照)
ちょうど海外のイベントマーケティングに関する記事を読んでおり、このようなオンラインイベントの告知が出てくると、もちろん気になります。ポップアップからイベントページに行き、イベントの申込までしました。
ユーザーエクスペリエンスが最優先
ポップアップを活用する際に注意したいのが、表示される場所とサイズです。以前、同じように他社の記事を見ていたのですが、ポップアップが何度も大きく出てきて肝心の記事が読めなくなり、非常にうっとうしい印象を受けました。ポップアップが出てくるたびに通知音も鳴るので、記事に集中できず、結局別のサイトに移動しました。先ほどご紹介したCventのように、サイトを訪問した人のUXを損ねないような工夫をすることが重要です。
サンクスページ
サンクスページとは、ユーザーがeBookや資料請求などのフォーム入力を完了した際に自動で遷移し、感謝を伝えるページを指します。多くの企業は、「ダウンロードいただきありがとうございます。メールでお送りしましたので、ご確認ください。」といった定型文のみを掲載していて、非常にもったいないです。セミナーを予定している場合はセミナー情報を、そうでない場合は自社が自信を持っておすすめできる記事や動画を表示させることで、ユーザーにより有益な情報を提供できます。
QRコード
情報をすぐに読み込めるQRコードも、セミナー集客に活用できます。例えば、名刺の裏にQRコードを印刷し、そこのリンクに自分の経歴やSNS情報、そして開催予定のセミナー情報を掲載します。そうすれば、名刺交換した方にセミナーをアピールすることが可能です。他にも、Zoomの背景画像にQRコードを表示させ、商談や打ち合わせ相手にご案内することもできます。
ブログ記事
オウンドメディアをセミナー集客につなげる施策です。この場合、セミナーに関する告知を記事のメインテーマに避けましょう。ほとんどの人は、営業色を感じ取って読んでくれないからです。そうではなく、あくまでもユーザーにとって有益な情報を発信することが重要です。具体的には、セミナーのテーマに関連するTipsやレポートなど、多くの人が関心を持ちそうな内容を記事化します。途中や最後に「●月●日に〇〇のテーマでセミナーをやるので良かったら申し込んでください」と、告知を入れます。読者は該当するテーマに関心があって記事を読みに来ているため、記事をきっかけに認知し、セミナーに申し込んでくれる可能性が高いです。記事をアップロードしたらSNSなどで露出を増やし、記事へのアクセス数を増やすことを意識しましょう。セミナーが終了後、告知部分を消す、もしくはアーカイブ配信のURLに差し替えることもお忘れなく。
ソーシャルメディア
SNSでのセミナー集客もメルマガと同じく、遅くとも2週間前には開始しましょう。SNSを活用した集客をする際のポイントは、以下の2点です。
ハッシュタグを使う
「#ウェビナー」など、比較的多くの人が知っているキーワードを選ぶと、そこからの流入を見込めます。もしくは、定期的に開催していてコミュニティができていれば、セミナー独自のハッシュタグを用意し、「セミナーで聞いてみたいことは「#〇〇」をつけて投稿してください」「意気込みを「#〇〇」をつけてお書きください」と申込者に依頼することで、SNS上での一体感や盛り上がりを演出できます。ハッシュタグを見た別のユーザーが、セミナーに興味を持って申し込む可能性もあります。
1日最低1回以上投稿する
セミナーの集客にSNSを活用するには、頻度と投稿内容がポイントとなります。毎日最低1回以上はセミナーに関連する内容を投稿し、少しでもセミナーの認知度を高めましょう。その際、メルマガと同様に同じ内容を繰り返すのではなく、セミナーテーマに関連する、フォロワーにとって有益な情報を投稿することをおすすめします。また、クリエイティブな画像を添付することで視覚的にアピールすると良いでしょう。
インサイドセールスのフック
セミナーのお誘いを、インサイドセールスの架電時のフックとしても活用する施策です。ただネタもなく、商談獲得のために架電することは、かける側にとっても心理的負荷が高いです。しかし、セミナーの招待というネタがあれば、見込み顧客にとっては、「個別にわざわざ電話して誘ってくれた」と嬉しくなるかもしれません。
また、セミナーに参加することで、顧客との関係性を深め、信頼を築く機会となる可能性もあります。実際、私もUXリサーチの会社でインサイドセールスとして勤めていた際、「この前、プロダクト開発段階でのUXリサーチに興味があるとお話しいただきましたね。ちょうど来週GoogeのUXリサーチャーがプロダクト開発時のUXリサーチの実践内容を話してくれるセミナーが決まったので、是非〇〇さんをご招待したく、お電話しました!」とお伝えしたところ、非常に喜んでいただけました。そして、参加後に再度架電し、無事に商談獲得できました。架電時には、セミナーの内容や参加のメリットを具体的に説明し、相手の関心を引くことがポイントです。
既存顧客への案内
見込み顧客だけでなく、既存顧客にもセミナーの案内をしましょう。営業チームに顧客と話す際には必ずセミナーの告知をしてもらうよう依頼し、URLやバナーなど必用な素材を共有します。その際、「社内の他の部署の方にも是非、お知らせください」とお伝えすることが重要です。
コミュニティ
コミュニティでセミナー集客をする施策です。コミュニティは、共通の興味や関心を持つ人々が集まる場所なので、セミナーテーマに合った場所で告知ができれば、より効率的に集客することができます。例えば、FacebookやLinkedIn、Twitterなどのオンラインコミュニティで告知をしたり、特定のテーマのイベントにおける名刺交換を行い、前述のQRコードで認知してもらうなどが挙げられます。ただし、自社の宣伝ばかりしてしまうとコミュニティルールに反する可能性があるため、マナーを守りながら告知しましょう。
口コミ/リファラル
口コミやリファラルは、セミナー集客において非常に強力な手段の1つです。2023年4月に自社が行ったウェビナーに関するアンケート調査によれば、「仕事や業務に関するオンラインイベント・ウェビナーの参加のきっかけになったものを教えてください。(複数選択可)」という質問に対し、回答者1,835名のうち644名が「知人や同僚からの紹介(SNSでの投稿を含む)」を選び、「企業のメルマガ」に次ぐ結果となりました。
信頼できる人からの紹介は、参加のきっかけに十分なりえます。口コミやリファラルが起きやすいよう、紹介者への特典を用意するなどの工夫を凝らすと良いです。
早期申込特典
セミナーに早めに申し込んでくれた方のみに提供する特典を意味します。参加者の興味を引き、早期の申し込みを促す特典を提供することで、セミナーの参加者数を増やすことができます。具体的な特典は、以下の3種類が挙げられます。
割引料金や特別価格
有料セミナーの場合、早期申込み特典として、通常の参加費よりも割引された料金や特別価格を提供することが効果的です。参加者はお得な料金で参加できるため、早めに申し込みを行う動機が高まります。
この取り組みは、有料セミナーの開催が多い海外企業でよく見られます。例えばカスタマーサクセスの黒船とも呼ばれるGainsightの大型イベントPulse2024では、早期申込割引として400ドルお得にチケットを買える施策を展開していました。驚くことに、開催日が5月15~16日にも関わらず、早期申込割引を1月31日までで締めきっています。
このように数量限定や期間限定の特別価格を設定することで、参加者の申し込み意欲を高めることができます。
限定特典やボーナスコンテンツの提供
価格以外では、コンテンツ面で特別感を出しましょう。例えば、早期申込者限定で配布される特別な資料やツール、またはセミナー前に参加者だけに提供されるオンラインワークショップや専用のQ&Aセッションなどを用意することで、参加者の興味を引きつけることができます。
優先権の提供
早期申込者限定の権利を提供することも有効です。例えば、Q&Aセッション時に優先的に早期申込者からの質問を取り上げることなどが考えられます。特に海外スピーカーが登壇するQ&Aセッションは、質問が殺到して、時間内に回答しきれないケースが多いです。そのため、質問を優先的にできる権利は、参加者にとって価値のある特典となります。
関連企業
自社のハウスリストが少ない場合や、新規リード獲得に苦戦している場合、関連する企業やサービス提供者と提携し、共同でセミナーを開催します。一般的に共催と呼ばれる開催形式です。双方のハウスリストや広告リソースを活用して集客できるため、自社のみで実施するよりも効率的に集客数を伸ばせます。ただし、ハウスリスト数に大幅な差があると不公平感が生まれてしまうため、それぞれ集客できた数だけリードをシェアするなどの施策を取る場合もあります。
共催企業を無料で探せるプラットフォーム
共催するにはコネクションが重要ですが、なかなか見つからないケースもあります。最近は、無料でオンラインで共催企業を募れるプラットフォームがいくつかあるので、活用してみてください。
・コラボル
・coHost
・FanGrowth
・MatchUp
動画
静止した状態になりがちなセミナーページに動画を活用することも、転換率の向上につながります。セミナー集客への動画の活用方法は、主に3つあります。
イベントの予告動画
社内で動画制作に長けたスタッフがいなければ有料になってしまいますが、セミナーのテーマや登壇者の紹介、アジェンダ紹介をかっこよくまとめた短い動画は、セミナーの魅力を伝える際に非常に有効です。SNSやメルマガ、ウェブサイトなどに掲載し、参加者へのアピールに使いましょう。
登壇者からの挨拶動画
セミナーの登壇者が、参加者に向けて挨拶やメッセージを動画で送ることで、イベントへの期待感を高めることができます。弊社では、必ず海外スピーカーに以下のような30秒~1分程度の短い挨拶動画を撮ってもらい、セミナーページやメルマガなどにご活用いただいています。登壇者の人柄や専門知識をアピールすることが重要です。
過去のセミナーのハイライト動画
過去に開催されたセミナーのハイライト動画を公開し、参加者にセミナーの内容や雰囲気を伝えます。これにより、新規参加者にもセミナーの価値を理解してもらえます。可能であれば、過去のセミナーに参加した人や顧客からのインタビューを動画に収め、その感想や学びを共有できるとより良いです。実際の参加者の声があることで、信頼性や興味を高めることができます。
参加者の感想・評価
海外では「ソーシャルプルーフ」と呼ばれています。実際の参加者の感想は、参加を検討している人にとって、参加を後押しするものとなります。満足度や視聴維持率といった具体的な数値データも添えると、より説得力が増します。動画で伝えることが難しくても、テキストで参加者の声をメールやセミナーページに盛り込むと良いでしょう。
以下の画像は、Marketing AI Instituteが開催したAI for Writers Summitの告知メルマガ内にあった参加者の声です。他にも参加者が所属する大企業のロゴを掲載しているケースもあります。
業界メディアへの寄稿
自社の専門性をアピールできる場合は、業界メディアへの寄稿も検討しましょう。BtoBであれば、人事やマーケティング、セキュリティなど業界に特化したメディアが複数存在します。業界メディアには、特定の職種のビジネスパーソンが読者として多数いるため、取り上げられれば特定のターゲットに自社の存在をアピールできます。寄稿なので広告のようにセミナーの告知を行うことはできませんが、オウンドメディアで記事を発信するよりも影響力は高いです。
また、業界メディアに掲載されることで、より専門性をアピールすることができます。ただし、時間がかかる施策になるため、余裕を持って打診することが重要です。
有料のセミナー集客方法8選
ここまでは、無料のセミナー集客方法をご紹介しましたが、ここからは有料の手法をご紹介します。費用対効果を考えつつ、自社の予算やターゲットに合った施策を検討しましょう。
プレスリリース
メディアの文脈で言えば、プレスリリースもセミナー集客に活用することができます。費用は無料で配信できるものもあれば、1配信3万円以上するものもあります。
プレスリリースでセミナー集客をする際のポイントは、セミナーの告知を全面的に出さないことです。メディアは、新しい情報やトレンドに合った情報など、読者に関心を持ってもらえそうな情報を探しています。しかし、いち企業のセミナーの場合は、よほど登壇者が珍しいなどの話題性がない限り、メディアで取り上げるメリットになりません。そのため、取り上げてもらえるような工夫が必要です。
調査レポートをプラスする
メディアの注目を集めるためには、セミナーテーマに関連する調査レポートをメインにプレスリリースを出すことがおすすめです。BtoBの領域においては、特にデータが不足しているため、調査レポートは多くの人が興味を持ちます。そのため、セミナーに関連する調査を行い、内容をまとめた記事をプレスリリースでは押し出しつつ、記事の最後の部分で「本レポートに関連する〇〇セミナーを×月×日に開催します。詳しくはこちら‥」という形で紹介すると、自然と読み手を誘導できるでしょう。
アンケート調査
調査レポートを作る際は、アンケートなどを活用した調査が欠かせません。アンケート調査をセミナー集客につなげるには、アンケート項目の一部にセミナーへの興味関心の有無を聞き、「興味あり」と答えた人にセミナーの案内をすることができます。費用は、回収する回答数や利用サービスにもよりますが、大体数十万円~数百万円かかります。ただし、サービスによっては、このような利用を禁じているので、利用規約をよくご確認の上、ご利用ください。
メディアパートナー
メディアパートナーとは、セミナーやイベントの集客のために、メディア関連の企業や組織と提携することを指します。自社が保持する多数の読者や会員向けに宣伝することで集客面で協力します。具体的な提携内容は、セミナーの告知や報道、広告掲載、メディアでの特集記事やインタビューなどが含まれます。費用は媒体規模にもよりますが、数十万~数百万かかります。広告予算が潤沢にある場合におすすめです。
ダイレクトメール(DM)・CxOレター
DMやCxOレターは、手紙を郵送することでセミナーの集客を行う方法です。これらの手法は、メールやSNSとは異なるアプローチで、本人に手渡しで届けてもらえるため、開封率が高まります。特に普段はリーチしづらい大企業の役職者にアプローチしたい場合におすすめです。作成する際は、文面をパーソナライズすることが重要です。
費用は、発送総数や紙質、チラシ同封の有無、リスト作成など、どこまで任せるかによって異なりますが、大体1通300~500円+基本料数万円の場合が多いです。例えば、500通のDMをチラシなしで送りたい場合は大体10万円前後となります。
展示会
業界特化型の展示会もセミナーに集客する施策の1つです。展示会のメリットは、短期間で多くの来場者を獲得できる点です。例えば、冒頭でご紹介した名刺のQRコードにセミナーリンクを載せたり、来場者へセミナーの案内をしたり、セミナーの情報が記載されたチラシを配布したりすることが考えられます。
また、名刺交換をした方にセミナーをご案内することもおすすめです。いきなり商談だとハードルが高く感じられても、セミナーであれば参加しやすいからです。
いきなりメルマガ登録・配信するのはNG
注意したいのが、展示会で得た名刺をメルマガ配信リストに登録し、大量のメルマガを流すことです。展示会参加者は、きっと多くの企業から同様のことをされていて、メールボックスが溢れかえることにうんざりしているはずです。そのため、まずは個別で「先日は展示会ブースに足を運んでいただきありがとうございました。お話した〇〇についてですが」と個別感を出しつつ、「今度〇〇に関するセミナーを開催するので、ご興味があればご参加ください。」とお誘いすると良いでしょう。
業界インフルエンサー
インフルエンサーを活用したセミナー集客は、効果的な方法の1つです。インフルエンサーは、特定の業界やテーマにおいて影響力を持つ人物であり、彼らを通じてセミナーの知名度を高めることができます。BtoBの領域において言えば、例えば特定のテーマでのベストセラー著書があったり、様々なセミナーに登壇していたりして、X(Twitter)でのフォロワーが数千~1万人以上いる人が該当します。
インフルエンサーに自社セミナーを宣伝してもらうには、やはり彼らに登壇してもらうことが一番の近道です。関係性や知名度にもよりますが、謝礼は約5万~数十万円となります。
セミナー集客代行サービス
一般的な営業代行サービスがあるのと同様、セミナーに特化した集客代行サービスが存在します。問合せフォーム経由での送信やリストを活用した架電などにより、自社の代わりにセミナーの集客をしてくれます。予算があり、社内で集客するリソースがない場合におすすめです。ただし、リードの質は様々であるため、自社がターゲットとするリードがきちんと取れるかは要注意です。
オンライン広告
最後に、最も一般的なセミナー集客手法である「オンライン広告」です。バナー広告やFacebookなどのSNS広告が挙げられます。広告で成果を上げるための4つのポイントを解説します。
1.クオリティの高いバナーを作る
広告で最も重要な要素がバナーです。文字よりも画像の方に目が行くため、色使いや登壇者の写真、会社のロゴなど、集客に貢献する要素を工夫しましょう。例えば、HubSpotが毎年開催している大型イベントINBOUNDシリーズの2022年開催分では、元アメリカ大統領オバマ氏が登場しました。その際、以下のようなFacebook広告を出しています。バナーには知名度の高いオバマ氏の写真を入れ、大きく「バラク・オバマ大統領」と書かれており、非常に目立ちますね。バナー制作は、できればプロのデザイナーに依頼し、クオリティが高いものを作成することがおすすめです。
2. リマーケティングを活用する
ウェブサイトやSNSでセミナーに関するコンテンツを閲覧したユーザーに対して、再度広告を表示するリマーケティングを活用しましょう。興味を持ったユーザーに対してセミナーのアピールを再度行うことで、参加意向を強めることができます。
3.ターゲティングの精度を高める
オンライン広告プラットフォームの中には、広告を特定のターゲット層に絞り込むことができるものが多いです。セミナーのテーマや参加対象者を考慮し、広告の表示対象を適切に設定しましょう。例えば、LinkedIn広告では職業や業界、地域などでターゲティングが可能です。予算の消化スピードや申込状況を踏まえて調整しましょう。
4.データ分析と改善
広告の効果を測定し、必要に応じて改善を行いましょう。クリック率やコンバージョン率などのデータを分析し、広告のターゲティングやメッセージングの最適化を図ります。特にABテストを行うことで、より具体的な改善につなげやすくなります。Facebook広告ライブラリでは、他社の広告内容やABテストのバナーを見ることができるため、ぜひ活用しましょう。
自社で取り組んでいない施策はありましたか?トップランナーマーケティングでは、セミナー集客代行サービスとして、「アンケート調査を活用した集客」と「LinkedInを活用した集客」を提供しています。今までの施策で成果が出ていない方は、ぜひご相談ください。成果報酬型でリード獲得単価を5,000円で提供いたします。