AIツール紹介!長い動画をSNS用に短くできる「Peech」の使い方&使用感レポ

AIツール紹介!長い動画をSNS用に短くできる「Peech」の使い方&使用感レポ

Published On: 2023年9月28日Last Updated: 2023年9月28日

はじめに

こちらのAIツール紹介記事では、オンラインイベントの企画運営効率化に焦点を当てて、日本であまり知られていないAIツールの使い方を、実際の使用例を交えてご紹介しています。今回は、「Peech」という動画作成で役立つAIツールを、特徴やメリット・デメリットを実際に使用した感想を踏まえてご紹介します。長時間のイベントの録画を短くして再利用したいという方の参考になれば幸いです。

自動でショート動画を作成できるAIツールもこちらでご紹介しています。併せてご覧ください。

Peechとは

こちらのツールは、アップロードした動画をチャプター毎に自動的に短く書き出したり、SNSの形式に合わせて自動で短くしてくれるものです。ブラウザで対応可能で、アプリをダウンロードせずに利用することが可能です。無料で利用できますが、アップロードできる動画の数に制限があり、操作は英語のみの対応となります。

使用感・実際の体験

使用してみた感想としては、こんなに簡単に動画を短くしたり、各SNSのサイズに合わせて動画を書き出せるのかと驚きました。体感的には3分ほどで、動画をチャプター毎にいくつかに分けた状態で短くすることができました。

編集の手順としては以下のようになります。

1.動画をアップロードします

(今回は試しにサンプル動画を使って編集します)

2.自社のロゴをアップロードし、動画に使用するカラーを選択します

3.動画に合わせたビジュアルテンプレートを選択します

最後にFinishボタンをクリックすると、動画をチャプター毎に分けて短くする処理が開始します。

処理が終わり、チャプター毎に動画が短くされた画面が下記の画像になります。

チャプター毎に分けられた動画はフルサイズのものと、重要な部分のみをピックアップしてさらに短くなった動画(Highlight)の2種類ができあがりました。

続いて、編集画面を実際の使用例をもとにご紹介します。

〇編集画面

コンテンツ編集画面では、動画で話されている内容(台本)が表示されました。カットしたい文章を選択することで、その場面をカットしたり、間を置きたい部分には空白を入れて間を入れることができます。
ビジュアル編集画面では、字幕や文字のレイアウトを編集したり、動画のタイトルを変更することができました。

〇SNSの形式に合わせて編集した画面

TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートのサイズに合った16:9の動画や、1:1の動画など、チャネルに合わせたサイズの動画を複製可能です。

どういうシーンで使えるか

イベントの録画を再利用したい場合に使えます。録画を短く分けたり、字幕を付けたりといったビジュアルの編集をこのツール一つで完結できます。そのため、複数のアプリを使い分ける必要がなく便利です。

実際に使ってみたメリット・デメリット

メリット:

①3分でビデオを書き出し

録画したビデオをチャプター毎に短く書き出すことができます。30分程度の動画であれば3分、2時間程度の動画であれば5分ほどで自動的にビデオを切り分けてくれます。

アップロードできる動画の長さの制限については、公式から情報が出ていないため不明ではありますが、2時間ほどの動画をアップロードしてみたところ、問題なくビデオの書き出しができました。

②SNSで動画を再利用可能

短く書き出した動画を、TikTokやInstagram、YouTubeなどのSNSに合わせて縦横幅で複製することが可能です。

③テンプレートの選択が可能

テンプレートが何種類か用意されているため、デザインの知識がなくてもビジュアルに凝った動画を作成することができます。

デメリット:

日本語での操作に対応していない

Googleのページ全体を翻訳する機能や、拡張機能の翻訳ツールも操作画面では使うことができませんでした。しかし、複雑な英語は使われていないため、英語が苦手な方でも操作に慣れてしまえば問題なく利用できそうです。

料金形態と有料版との違い

無料版でも十分編集ができますが、制限があります。

例えば無料版の場合、月に2本までしか編集やダウンロードができず、また編集した動画にはPeechのロゴも入ってしまいます。

有料版にアップグレードするとPeechのロゴを削除することができ、アップロードする動画の長さは無制限になります。各料金プランについては、

・Starterにすると月39ドルで、5本の動画編集とダウンロードが可能

・Advancedにすると月89ドルで、15本の動画編集とダウンロードが可能

・企業向けのEnterpriseプランの料金についてはお問い合わせが必要

まずは無料版で試していただいて、使いやすければ有料版にアップグレードをするというのがよいでしょう。

参考リンク

Peech公式:https://www.peech-ai.com/webinars

使い方について:https://vimeo.com/855275837

まとめ

今回は、動画作成で役立つAIツール「Peech」に関する説明と、実際に使ってみた感想をご紹介しました。3分で録画したビデオをチャプター毎にいくつかに分けて書き出したり、SNSの形式に合わせて短い動画を複製することができ、イベントの録画を再利用する際の効率化につながります。また、字幕の追加などのビジュアル編集も併せて行うことができるため、複数のツールを使わなくても良いのも便利な点だと思います。

本記事が、みなさんの業務効率化のお役に立てると幸いです。