BtoBに特化!海外スピーカー登壇と相性の良いテーマとは?【128テーマを振り分け】

BtoBに特化!海外スピーカー登壇と相性の良いテーマとは?【128テーマを振り分け】

Published On: 2024年1月26日Last Updated: 2024年1月26日

はじめに

BtoB SaaS業界においては、UXやOKR、カスタマーサクセスなど、海外企業の方が進んでいるという領域がたくさんあります。その分、日本企業よりもたくさんの事例やノウハウが蓄積しており、そのような知見を持つ海外のトップランナーからの情報発信は、非常に価値が高いです。

海外から日本に持ち込まれたOKRなどの概念は、まだ日本で浸透しきっていないケースが多いため、自社のサービス領域に関するテーマで海外のトップランナーに登壇してもらえば、その業界自体の知名度を上げたり、業界における自社のポジションを底上げすることが可能です。

自社が提供しているサービスが、海外スピーカーとの情報発信に向いているのか知りたい、または、具体的にどんな登壇者がいるか、登壇のテーマについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

目次

海外スピーカーとの情報発信に相性の良いテーマとは?一覧表で解説

テーマ別・海外ウェビナー企画相性一覧表
1.海外ウェビナー企画と相性が悪い、または企画支援が難しいテーマ
2.条件によっては、海外ウェビナー企画が可能なテーマ
3.海外ウェビナー企画との相性がよく、成果も期待できるテーマ

テーマ別おすすめの海外スピーカー
-営業 / 販売
-カスタマーサクセス
-マーケティング
-人事
-AI / メタバース
-経営
-IT・情報システム・開発・データ

海外スピーカーとの情報発信に相性の良いテーマとは?一覧表で解説

海外のトップランナーを招いたウェビナーやオンラインイベントを企画する際、「自社のサービスに適した登壇者はいるのか?」、また「登壇者がいたとしても、どのようなテーマについて話してもらうのが良いのか?」と疑問に持つ方も多いのではないでしょうか。

たしかに、テーマによっては海外のスピーカーを呼んだイベントとの相性が良くなく、成果を出しづらいものもあります。

そこで、今回は自社が提供しているサービスが海外登壇者を招いた情報発信に向いているのか、また海外ウェビナー企画を依頼した場合に、しっかりと成果が期待できるのかという点に焦点を当て、「テーマ別・海外ウェビナー企画相性一覧表」を作成しました。

テーマ別・海外ウェビナー企画相性一覧表

海外ウェビナー企画との相性をまとめた表がこちらになります。
(画像をクリックすると全体版がPDFで表示されます。)

(BtoB SaaS系でまとめたのですが、もし「このテーマの相性はどう?」というご質問があれば、XのDMやリプライでご連絡いただけると助かります。)

テーマの大きなカテゴリーとしては11種類、全項目としては128種類を下記3つの項目で分けました。

  1. 海外ウェビナー企画と相性が悪い、または企画支援が難しいテーマ
  2. 条件によっては、海外ウェビナー企画が可能なテーマ
  3. 海外ウェビナー企画との相性がよく、成果も期待できるテーマ

それぞれの特徴を解説します。

1.海外ウェビナー企画と相性が悪い、または企画支援が難しいテーマ

海外ウェビナー企画を実施しても成果をあまり期待できない、もしくは海外スピーカーをご用意するのが難しい場合は、海外情報を調査したうえで正直にお断りしています。相性が悪い、または企画支援が難しいテーマの特徴を3つご説明します。

まず1つめの特徴は、「専門性が高く、複雑なもの」です。商品やサービスが非常に専門的かつ複雑で、短時間のウェビナーで効果的に伝えることが難しい場合、それについて話せる海外の登壇候補者数がかなり少なくなります。そこに「集客力のある知名度の高い有名企業に所属している方」などの条件が加わると、クライアント様のニーズを全て満たす海外スピーカーを探すのは非常に厳しいです。

2つめの特徴は、「文化的・地域的要因が強いもの」です。地域特有のニーズに特化しており、国際的な視点では魅力が伝わりにくい商材を扱っている場合、海外ウェビナー企画とは相性が良くないです。例えば、その国の法律に基づいている法務や会計などの専門的なサービスの場合、前提となる環境が異なりすぎてしまうため、海外スピーカーが登壇しても「状況が違いすぎるので参考にならない」という感想を参加者は抱いてしまいます。

3つめの特徴は、「日本の方が優れている領域」です。例えば、ホスピタリティに関しては日本は世界一だと言われています(実際カナダに来て私もそう思います)。そうなると、海外スピーカーに依頼するよりも、その領域のプロである日本人に登壇してもらった方が成果が上がりやすいため、相性は良くないと言えます。

2.条件によっては、海外ウェビナー企画が可能なテーマ

海外ウェビナー企画と相性が悪い、もしくは企画支援が難しいとまではいかずとも、条件を多少交渉いただく必要があるテーマがあります。クライアント様の条件によっては海外ウェビナー企画が可能なテーマの特徴は、「ニッチな領域」であることです。その場合、海外で一定数登壇可能な人はいるが、有名企業所属の条件が加わると、一気に登壇候補者数が減ってしまいます

例えば、電子契約やゼロトラストなど、海外の方が普及していて一定以上は海外のキープレーヤー企業が存在し、海外では有名な企業でも日本では知名度がない場合があてはまります。イベントで集客を最大化させるためには、やはり日本でも有名な企業や、知名度の高い人であるというブランド力も非常に重要になってくるため、これに「有名企業に所属」という条件が加わると候補者プールが小さくなります。その場合は、肩書の条件または登壇テーマの条件を少し緩めていただければ、ご支援が可能になります。

3.海外ウェビナー企画との相性がよく、成果も期待できるテーマ

最後に、海外ウェビナー企画との相性が良く、集客やブランド強化といった成果が期待できるテーマについてご紹介します。有名企業に所属していて、幅広いテーマで話せる海外登壇候補者数が多い傾向があります。

このテーマの1つめの特徴は、「業界を問わず、多くの人に関心を持たれるテーマ」です。例えば、マーケティングや営業、人事などはほとんどの会社が成果をあげるために取り組んでおり、海外でも同様であるため、海外ならではの取り組みや事例を聞いてみたいと思ってもらえる可能性が高くなります。

2つめの特徴は、「トレンド性・革新性があるテーマ」です。例えば、メタバースやVR、AIなど、日本でも話題になっているテーマに関しては、海外有名企業のスピーカーを探索しやすいケースが多く、集客に関しても未来が変わっていくか、海外ではどのようなイノベーションが起きているのかなどを知りたい人は多いので、高い成果を見込めます。

3つめの特徴は、「海外から日本に持ち込まれたけど、まだ日本ではあまり広まっていないテーマ」です。これは冒頭でも述べましたが、BtoB SaaS領域においては海外から日本に広まったサービスがたくさんあります。例えば、OKRはインテル社で発祥し、Googleなどの海外有名企業で導入されている、目標管理手法です。OKR自体はまだ日本で浸透しきっていなくても、インテルやGoogleの人事担当者がどのようにOKRを活用して成果を上げているかについて話してもらえれば、OKRについて知らなかった方にも関心を持ってもらえ、ウェビナー参加後に自社サービスの売り込みをしやすくなるでしょう。

テーマ別おすすめの海外スピーカー

以下の7つのテーマに関して、弊社が過去に企画のご支援をさせていただいたイベントとその登壇者をご紹介します。

  • 営業 / 販売
  • カスタマーサクセス
  • マーケティング
  • 人事
  • AI / メタバース
  • 経営
  • IT・情報システム・開発・データ

冒頭に記載した、「テーマ別・海外ウェビナー企画相性一覧表」とリンクした内容となっておりますので、そちらもご参照ください。

営業 / 販売

営業 / 販売に関連するテーマは、Salesforceをはじめとしたセールスの分野に特化した海外BtoB SaaS企業が数多く存在するため、有名企業に所属する幅広い登壇候補者をご紹介可能です。また、「店舗運営・店舗管理」に関するテーマであれば、BtoB企業だけでなく、飲食チェーン店やフィットネスチェーン店などのBtoC企業も対応可能です。

営業戦略についての知見を海外スピーカーから得ることで、海外最先端のすぐに実践可能な営業テクニックや営業人材の育成方法などを学べます。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

アーロンさんの動画はこちらよりご覧いただけます。
テーマ名:予測可能な収益によってアウトバウンドセールスプロセスを構築する方法

●担当者からのコメント:アーロンさんは、設立間もないセールスフォースでインサイドチームを立ち上げ、年商5億から100億の規模になるまで同社の成功を導きました。その経験を活かして『セールスフォース式 売れる組織に変える9の方法 SALES MACHINE』や『成功しなきゃ、おかしい 「予測できる売上をつくる技術』といったセールスに関する具体的なテクニックを説いた本を執筆しています。プライベートでは、総勢10名のお子さんがおり、非常に情熱的で魅力的な方でした!

  

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスも海外から日本に持ち込まれた概念です。最近、カスタマーサクセスに注力し始めた企業が増えたように感じます。2022年には、「カスタマーサクセスの黒船」とも呼ばれるアメリカの最大手企業Gainsightが日本に上陸し、大きな話題となりました。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

ニックさんの動画はこちらよりご覧いただけます。
テーマ名:SaaSのCEOとしての失敗トップ10と学んだこと

●担当者からのコメント:クライアント様からの強い希望でCEOのニックさんに登壇をご依頼したところ、本当に社長同士の対談インタビューを実現することができました。インタビューの中でニックさんが「BtoB企業であっても、仕事をしていて楽しいと思える瞬間を作ること、人間的な喜びを感じられるようにすることが大事」と仰っていたのが印象的です。実際、同社の大型イベントは、ニックさんがコスプレをしてプロモーションしたり、ミュージカルを披露したりと本当に毎年楽しみにしています。

ニックさんが登壇したopenpage様の事例はこちら

マーケティング

マーケティングもBtoB、BtoC企業問わず幅広い海外スピーカーをご紹介可能で、かつ成果を非常に見込めるテーマです。マーケティングに関連する商材は、MA(マーケティングツール)やSNS関連ツール、SEO関連ツールなど多岐にわたります。マーケティングに関しても海外の方が進んでいる領域が広く、海外有名企業でマーケティング担当者として活躍するスピーカーに、彼らが実践しているマーケティング施策や海外の最新トレンド、活用しているツールといった内容の情報発信を行うことが可能です。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

タッカーさんの動画はこちらからご覧いただけます。
テーマ名:自分自身について

●担当者からのコメント(タッカーさん):タッカーさんはスタンフォード大学を卒業後、Googleでプロダクトマーケティングマネージャーとして約4年間働き、現在は独立して詩人として全世界で講演を行っています。ストーリーテリングについてお話いただき、話の伏線回収の手腕が素晴らしく、時間が経つのがあっという間に感じられるくらい面白かったです!

 

シェリルさんの動画はこちらからご覧いただけます。
テーマ名:モバイル革命

●担当者からのコメント(シェリルさん):シンガポールで急成長していてソフトバンクの孫正義氏も多額の投資をしているGrabで、創業メンバーの1人としてCMOを務めるシェリルさん。Grabがユニコーン企業になるまでに取り組んだ、泥臭いマーケティング施策の1つとして「お金がないので創業当初は私がモデルになってポスターの撮影を行った。ポスターも全て自分で作って、町のパブを1軒1ずつ回って貼らせてもらった。」というエピソードが印象的でした。成功秘話だけでなく、失敗談も交えられ、非常に戦略がわかりやすかったです。

人事

人事も非常に登壇候補者数が多く、成果を見込めるテーマです。特にエンジニア採用に関しては、GoogleやMetaなどの海外テック企業がどのように人材をスクリーニングし、採用・育成しているのか、最先端の手法を学ぶことができます。リファラル採用やOKRなどに関しても、海外から日本に持ち込まれた概念なので、海外スピーカーとの相性が非常に良いです。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

●担当者からのコメント:Facebookで実際にエンジニア採用の最前線で活躍しているオースティンさんは、実はカナダのバンクーバーにある名門校ブリティッシュコロンビア大学を卒業し、日本で留学&就業経験もある方で、とても親近感が湧きました。(※筆者は現在カナダ在住)具体的にエンジニア採用の現場でどのようなツールを使っているかや、優秀なエンジニアに応募してもらうための工夫など、すぐに実践可能な採用ノウハウをたくさんお話しいただけました。

オースティンさんが登壇したギブリー様の事例はこちら

●担当者からのコメント:GoogleでグローバルOKRコーチを務め、現在はVMWareで活躍をしているザックさんには、前編と後編の2回にわたり、OKRの基礎から応用まで講習いただきました。2回とも参加する方が非常に多く、OKRコーチとして全世界を飛び回られているだけあってとても分かりやすい解説でした。

実際の動画はこちらよりご覧いただけます。https://resily.com/seminar_archive/google

ザックさんが登壇したResily様の事例はこちら

AI・メタバース

ChatGPTをはじめとする生成AIの登場でビジネスシーンは大きく状況が変わりました。AIやメタバースなどのような最新技術に関しても、海外の方が進んでいるケースが多く、多くの登壇候補者が存在します。AIやメタバースなどは、特にGoogleやMicrosoft、Metaなどが積極的に開発に取り組んでいるため、話題性があり、高い集客力が見込めます。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

●担当者からのコメント:今話題のOpenAIでGTMを務めるザックさんのお話は、今までAIがどういった歩みをしてきたか、今後AIがどのように進化して世界を変えていくかなど、多岐にわたる内容で非常にワクワクしました!話題性のあるテーマと登壇者であったため、クライアント様からも想像以上に集客成果が上がったとお喜びの言葉をいただきました。ちなみにザックさんは日本が大好きな親日家で、バレーボールの選手もされていたそうです。

 

●担当者からのコメント:セリアさんは現在、倫理×ゲームに関するテーマについて研究や啓もう活動をしています。フォートナイトでUXディレクターを務めた実績をもとに、UXからメタバース、認知心理学まで幅広いテーマで登壇可能です。非常に明るくてやさしい方で、とあるイベントのQ&Aセッションでは、セリアさんへの質問が殺到して30問以上さばけないほどの盛況ぶりでした。

セリアさんが登壇したニジボックス様の事例はこちら

経営

働き方改革やリモートワーク、DXなどは、日本でも注目されているテーマです。このテーマでイベントを開催する場合は、集めたい参加者層が経営者やマネジメント層であることが多いため、登壇者に関しても海外企業で役員レベルを務めた方に登壇いただくことをおすすめします。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

●担当者からのコメント:Amazonでも2,000件以上の高評価レビューを獲得し、発行部数10万部を突破したベストセラー著者であるマシューさんに「1人1人の力を引き出し、パフォーマンスを最大限発揮させることのできる組織作り」についてお話しいただきました。余談ですが、マシューさんは卓球のプロでもあるそうです。

 

●担当者からのコメント:世界中のファンを持つピクサーで大ヒット映画『カーズ』の制作に携わったジェイさんに、「勝ち続けるための組織づくり 〜3つのテーマで紐解くカルチャー醸成〜」をテーマにお話しいただきました。ジェイさんが実際に携わったアニメーション作品やスティーブ・ジョブズとの逸話、ピクサースタジオの写真など、ワクワクしながら働ける要素が満載の貴重なお話を聞くことができました。

IT・情報システム・開発・データ

少し広めのテーマをまとめてしまいましたが、プロダクト開発に関するテーマやデータ分析なども海外の方が進んでいる部分が多い領域です。ここでは、UXとデータ活用にフォーカスして過去の登壇者をご紹介します。

具体的なテーマ例

過去の企画事例

●担当者からのコメント:UXデザインリードとしてウォルトディズニースタジオにて大ヒット映画『アバター』などの制作に携わっているケリーさんに「人の心を掴むストーリーテリング」をテーマに解説いただきました。プレゼンテーションの中で、ストーリーテリングをわかりやすく説明するため、『スターウォーズ』や『ハリーポッター』などの作品が登場し、大ヒットした秘密がストーリーテリングにあったことに納得しました。

 

●担当者からのコメント:H&Mのオンラインストアにて、データを活用しながらいかに顧客のエクスペリエンスを改善しているかについて、実際の業務をもとにお話しいただきました。タティアナさんは非常にホスピタリティが高く、クライアント様からの質問に対し親切かつ的確にご回答いただけました。

おわりに

海外スピーカー登壇と相性の良い/悪いテーマについて過去の実績と共にご紹介しました。自社サービスが海外スピーカーとの相性が良いなんて意外に感じた方も、いらっしゃったのではないでしょうか。今回ご紹介した一覧表は、冒頭にご説明した判断基準をもとに作成しましたが、すべての商材に適用するとは限りません。条件に応じてかなり変動してきます。

また、海外ウェビナー企画と相性が良くないとカテゴライズされたテーマも、海外ウェビナー企画ではなく、1時間などの短時間で海外トップランナーにインタビューをできる海外スポットコンサルティングサービスであれば実現可能なケースもありますので、ぜひお気軽にご相談ください。