『ファスト&スロー』『NOISE』などの著者
ダニエル・カーネマン(1934年3月5日生まれ)は、心理学者、行動経済学者であり、判断と意思決定の心理学、行動経済学の研究で知られ、その功績により2002年のノーベル経済科学賞を受賞した。
現代経済学の主流である人間の合理性という前提を覆す実証的な知見を持ち、ヒューリスティックやバイアスから生じる人間の一般的な誤りの認知的根拠を確立し、プロスペクト理論を開発した。プリンストン大学プリンストン公共・国際問題大学院の心理学・公共問題学名誉教授やビジネスと慈善活動のコンサルティング会社であるTGGグループの創業パートナーでもある。また、米国科学アカデミー、哲学協会、米国芸術科学アカデミーの会員を務める。
2011年、フォーリン・ポリシー誌が選ぶ世界のトップ思想家リストに選出された。 同年、研究の多くをまとめた著書『ファスト&スロー』が出版されベストセラーを記録。 2015年、エコノミスト誌は彼を世界で最も影響力のある経済学者7位に選出した。他にも、『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』『NOISE』などを出版している。