『デリダ論』 『ナショナリズムと想像力』などの著者
ガヤトリ・スピヴァク(1942年2月24日生まれ)は、インド東部ベンガル出身のアメリカ合衆国の文芸評論家、理論家、比較文学者である。コロンビア大学の教員としては、最高位のUniversity Professorの地位についている。
最も影響力のあるポストコロニアル知識人の一人とされ、エッセイ『サバルタンは語ることができるか』やジャック・デリダの『文法学』の翻訳とその紹介でよく知られている。また、「グローバル化した世界との関連で知的植民地主義に対抗する人文科学のための批判的理論家であり教育者」であるとして2012年の京都賞(思想・芸術部門)を受賞した。2013年にはインド共和国から3番目に高い民間賞であるPadma Bhushanを受賞している。
著書『デリダ論』 では、ニーチェ、フロイト、ハイデガーらを通してデリダの思想を論じている。そのほかにも、 『ナショナリズムと想像力』や『スピヴァクみずからを語る』などを出版している。