『ドーナツ経済』『ドーナツ経済学が世界を救う』などの著者
ケイト・ラワース(1970年12月13日生まれ)は、イギリスの経済学者であり、「ドーナツ経済学」と呼ばれる、人間の基本的なニーズと地球の限界との間にバランスをとる経済モデルを提唱していることで知られる。
オックスフォード大学環境変化研究所のシニア・アソシエイトであり、環境変化とマネジメントの修士課程で教鞭をとっている。また、アムステルダム応用科学大学の実践教授でもある。ヨーク大学、ルーヴェン工科大学、ローザンヌ・ビジネススクールから名誉博士号を授与されている。ローマクラブのメンバーでもあり、現在は世界保健機関(WHO)の「万人のための保健の経済学」委員会の委員を務めている。
著書『ドーナツ経済』では、2012年に発表した論文『人類にとって安全で公正な空間』で初めて提案したドーナツ経済学という概念を詳しく説明した。この本はフィナンシャル・タイムズ紙のビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー2017のロングリストに選ばれ、20カ国語以上に翻訳され、国連総会からフランシスコ法王、Extinction Rebellionまで、さまざまな聴衆に広く影響を与えている。