『新キーワード辞典』などの著者
ローレンス・グロスバーグ(1947年12月3日生まれ)は、アメリカのカルチュラル・スタディーズとポピュラー・カルチャーの研究者で、主にアメリカにおけるポピュラー音楽と若者の政治を研究している。コミュニケーションと文化の哲学の研究者として広く知られている。
1980年代から1990年代初頭にかけて、ポストモダニズムの政治学に大きな焦点を当てたが、最近の研究では、モダニティの代替的かつ新興的な形態の可能性と限界について探求している。1976年にイリノイ大学スピーチコミュニケーション学の助教授となり、批評と解釈の理論ユニットの設立を支援した。1982年に助教授に昇格し、1990年にはスピーチ・コミュニケーション学の教授に就任した。現在、UNCのコミュニケーション名誉教授を務めている。
カルチュラル・スタディーズの特殊性、現代理論の発展、米国のポピュラー音楽、若者文化と政治、米国の子どもたちの状況の変化、新しい形態の保守主義と資本主義の台頭、カウンターカルチャー、価値論、近代、米国における進歩的反対闘争の状況、ポピュリスト保守主義の台頭などについて執筆している。今までに100以上の論文やエッセイを発表しており、『Public Culture』誌をはじめ、多くの学術誌の編集委員を務めている。また、1990年から2019年まで『カルチュラル・スタディーズ』誌の編集者を務めた。