『資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐』『<帝国>』などの著者
マイケル・ハートは、アメリカの政治哲学者、文学理論家でありデューク大学で比較文学の助教授を務めている。
ワシントン大学で比較文学を修めたのち、パリ第8大学で当時フランスに亡命中のアントニオ・ネグリに師事。アントニオ・ネグリとの共著『<帝国>』で知られる。ハートとネグリは、階級的抑圧、グローバリゼーション、サービスの商品化(または影響の生産)など、現代生活を支配しているとみなすいくつかの力が、前例のない規模の社会変化を引き起こす可能性があると指摘している。
続編の『マルチチュード』では、『帝国』で初めて提起された、世界規模の民主主義運動の拠点となりうる「マルチチュード」のアイデアを概説している。2009年には、3部作の最終章である『コモンウェルス』が出版された。