『われらの子ども』『孤独なボウリング』などの著者
ロバート・D・パットナム(1941年1月9日生まれ)は比較政治学を専門とするアメリカの政治学者であり、ハーバード大学ケネディスクール教授を務めている。
ミシガン大学教授を経て、1979年からハーバード大学で教鞭をとる。2001年から2002年にかけてアメリカ政治学会会長を務めた。ソーシャル・キャピタルの概念の提唱者であり、国際協定が国内の利益にもつながる場合にのみ仲介が成功すると仮定する、影響力のある二段階ゲーム理論を開発した人物でもある。米国科学アカデミー会員、英国アカデミー特派員、米国政治学会元会長である。2006年には、政治学者として世界最高の栄誉であるスカイト賞を受賞し、2012年にはオバマ大統領から人文科学分野への貢献に対する全米最高の栄誉であるナショナル・ヒューマニティ・メダルを授与されている。
ベストセラー『孤独なボウリング』『われらの子ども』をはじめ多数の著書があり、20カ国語に翻訳されている。ノートルダム大学のデヴィッド・E・キャンベルとの共著『アメリカの恩寵』は、2011年米国政治学会より、政府、政治、国際問題に関する最優秀書籍に与えられるウッドロー・ウィルソン財団賞を受賞した。前著『哲学する民主主義』は、エコノミスト誌で「ド・トクヴィル、パレート、ウェーバーと並ぶにふさわしい、社会科学の大著」と絶賛された。