『人類は絶滅を逃れられるのか』『21世紀の啓蒙』などの著者
スティーブン・ピンカー(1954年9月18日生まれ)は、認知心理学者でありハーバード大学心理学教授を務めている。
特に言語の発達・進化に関する研究を専門とする。実験対象は、心的イメージ、形状認識、子供の言語発達、感情表現、一般常識などの協調とコミュニケーションの心理学などである。アメリカ心理学会、全米科学アカデミー、王立研究所、認知神経科学学会、アメリカ人文科学者から賞を受賞。
『21世紀の啓蒙』をはじめ何冊もの著書が数多くの賞を受賞し、2004年には米タイム誌が選ぶ「最も影響力のある100人」、2005年にはプロスペクト誌で「知識人トップ100人」の一人に選出。
心理学者のスティーブン・ピンカー氏は、殺人、戦争、貧困、汚染などに関する最近のデータを分析し、30年前と比較すると、そのどれにおいても今は良くなっていることを発見しましたが、進歩は必然ではく、すべての人が常に良くなるわけでもないと述べています。進歩とは問題解決であり、気候変動や核戦争などは解決すべき問題であって、終末が待っているわけではないと考えるべきだと説きます。「完璧な世界などありえないし、それを求めるのは危険だが、人間の繁栄を高めるために知識を応用し続ければ、私たちが達成できる改善には限りがない」と聴衆に語りかけます。