『マザーツリー』などの著者
スザンヌ・シマードは、カナダの森林生態学者であり、ブリティッシュコロンビア大学森林学部教授を務めている。
大学卒業後、森林局の造林研究員として勤務する中で、従来の森林管理の手法に疑問を持ち、研究の道へ進んだ。木々が地中の菌類ネットワークを介してつながり合い、互いを認識し、栄養を送り合っていることを科学的に証明してみせた彼女の先駆的研究は、世界中の森林生態学に多大な影響を与え、その論文は数千回以上も引用されている。研究成果を一般向けに語ったTEDトーク「森で交わされる木々の会話(How trees talk to each other)」も大きな話題を呼んだ。
『Nature』『Ecology』『Global Biology』などの査読付き学術誌に170本以上の論文を発表している。著書『マザーツリー』は、世界的ベストセラーとなり、NYタイムズ、WSJ、ガーディアンなどに大絶賛されている。彼女の研究は、TEDトークだけでなく、ニューヨーカー、ナショナルジオグラフィック、グローブ&メール、NPR、CNN、CBCなどでの記事やインタビューを通じて広く伝えられている。