『新自由主義の廃墟で』『いかにして民主主義は失われていくのか』などの著者
ウェンディ・ブラウン(1955年11月28日生まれ)は、アメリカ合衆国の政治学者、カリフォルニア大学バークレー校教授を務めている。専攻は政治理論、フェミニスト思想である。
プリンストン高等研究所、ウィーン人間科学研究所、フランクフルトのゲーテ大学、アーバインのカリフォルニア大学人文科学研究所、ロンドン大学バークベック校の人文科学研究所批判理論サマースクール(2012、2015)など、世界各地で講義を行い、数多くの客員・名誉職を歴任している。2021年には、「義務を超えて、その分野での優秀さの標準を超えて成果を上げる」個人に対するカリフォルニア州バークレーの最高の名誉、The Berkeley Citationを受けた。アメリカ政治学会評議員(2007-09)、カリフォルニア大学人文科学研究所理事会議長(2009-11)を務めていた。
ブラウンの作品は20カ国語以上に翻訳され、多くの賞を受賞している。2017年に出版した『いかにして民主主義は失われていくのか』は、自由主義理論および/または民主主義理論の最高の書籍に与えられるスピッツ賞を受賞した。主権の衰退と民主主義の空洞化に関するブラウンの考え方は、大衆やジャーナリズムの読者を得ており、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ガーディアンで彼女の作品の議論が掲載されている。