『20世紀は人類の役に立ったのか』『愛の知恵』などの著者
アラン・フィンケルクロート (1949年6月30日生まれ) は、フランスの哲学者、作家、随筆家である。
ボーヴェ技術高等学校 (1974年)、カリフォルニア大学バークレー校の仏文学部 (1976-1978年)、エリ・ヴィーゼル短期大学部などで教鞭を執り、1989年から2014年まではエコール・ポリテクニーク人文社会科学部の教授として思想史を教えた。1980年代から政治・社会問題に積極的に関与し、アイデンティティ、記憶、統合、公教育などの問題について特にユダヤ性、ナショナリズム、植民地化、シオニズム、反ユダヤ主義、人種主義、多文化主義との関連で論じている。レジオンドヌール勲章ほか多くの賞を受賞し、2014年にアカデミー・フランセーズの会員に選出された。
ユダヤ人のアイデンティティと反ユダヤ主義、フランスの植民地主義、移民の同化におけるフランスの教育制度の使命、ユーゴスラビア戦争など、伝統とアイデンティティの非暴力の思想に関する幅広いテーマで著書やエッセイを多数執筆している。また、1985年から30年以上にわたって公共ラジオ放送局の文化専門チャンネル「フランス・キュルチュール」の番組「Répliques (反論)」を担当している。