『コーネル・ウェストが語るブラック・アメリカ』 『人種の問題』などの著者
コーネル・ウェスト (1953年6月21日生まれ)は、アメリカ・オクラホマ州出身の哲学者、政治思想家である。人種問題を歴史学的分析を用いて論じ、熱心な社会活動家として知られている。
ハーバード大学教授を経て、2001年に当時のローレンス・サマーズ学長と公然と対立した後、プリンストン大学の宗教学教授およびアフリカ系アメリカ人研究ディレクターに就任した。2003年のハリウッド人気映画『マトリックス・リローデッド』と『マトリックス・レボリューションズ』の両編に「ウェスト評議員」役として出演。また、スポークンワードやヒップホップのアルバムもいくつか制作しており、この作品により、MTVのアーティスト・オブ・ザ・ウィークに選ばれている。
アメリカにおける黒人問題を経済史、政治史、宗教史、倫理学の視点から論じた代表作『人種の問題』は全米で35万部のベストセラーとなり、そのほかにも多くの著作がある。行動する知識人としてメディア出演も多く、最近ではBlack Lives Matter 運動に積極的に関与している。