『なぜ、脱成長なのか』などの著者
フェデリコ・デマリアは、政治生態学、生態経済学、人文地理学に取り組む学際的な社会環境科学者である。現在、ERCの研究プロジェクト「EnvJustice」の副コーディネーターを務め、世界的な環境正義運動について研究している。
彼の研究では、第一に、天然資源と環境への影響がどのように不平等に分配されているか、第二に、より社会的に公正で生態学的に持続可能な世界を目指すにはどうしたらよいかということに焦点を当てている。「脱成長」を深く掘り下げており、望ましい社会環境の未来に関する議論を再政治化する試みであり、活動家主導の科学の一例であると主張する。
Ecological Economics、Sustainability Science、Antipodeなどの専門誌に論文を発表し、5つの特集号を編集している。また、学術会議で100以上の登壇経験に加え、下院、オックスフォード大学、欧州委員会など、一般向けの講演も行う。共著書『なぜ、脱成長なのか』では、人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長に向け必要な政策を論じている。