『多文化社会ケベックの挑戦』『ケベックの生成と「新世界」』などの著者
ジェラール・ブシャール(1943年12月26日)は、カナダの歴史学者、社会学者で、ケベック大学シクティミ校に所属している。
現在の研究の大半は、記憶の政治学、国民文化とアイデンティティの将来、神話の社会的機能、民族文化の多様性の管理、さらに一般的には、神話によってもたらされる集団的想像力の構造と機能に関する問題を扱っている。1990年代には、新しい社会(あるいは建国文化)の比較史という新しい研究プログラムを開始した。その目的は、新世界(アメリカ大陸、オーストラレーシア、アフリカの一部)における国民的アイデンティティと文化の形成について研究することであった。研究対象は、国家神話、政治的解放、ヨーロッパ母国からの集団的分化、国家と国家理念の成長、集団的想像力の形成(アイデンティティ、記憶、ユートピア)、先住民との関係の発展、などのテーマであった。
約30冊の著書を執筆、共著、編集し、科学雑誌に230本の論文を発表している。著書『ケベックの生成と新世界』では、カナダ総督賞受賞、2002年のフランスのレジオン・ドヌール勲章受章など多数の受賞歴を持つ。