『意識はどこから生まれてくるのか』『脳と心的世界』などの著者
マーク・ソームズ(1961年7月17日生まれ)は、南アフリカの精神分析家、神経心理学者であり、夢見の脳内メカニズムの発見と現代神経科学における精神分析手法の活用で知られる。
南アフリカ・ケープタウン大学心理学科教授、ロンドンの国際神経‐精神分析センター長、ニューヨーク精神分析協会神経‐精神分析センター長を勤めながら、フロイト全集英語版の全面改訂にも携わる。科学史・科学哲学への貢献に対するジョージ・サートン・メダル、精神分析への貢献に対するシガニー賞、米国精神科医学会名誉フェローシップ、IPAの卓越した科学的業績賞などを受賞。
夢の脳メカニズムについての研究成果はThe Neuropsychology of Dreams(1997年)にまとめられている。さらに精神分析と神経科学を統合するような臨床・研究手法を発展させ、2000年にClinical Studies in Psychoanalysisを発表。欧米の精神分析学会で脚光を浴び、その後出版された『脳と心的世界』は国際的なベストセラーとなる。これまでに300以上の査読付き書籍の章や論文を神経科学誌や精神分析誌に発表する。