『ブランドなんか、いらない』『ショック・ドクトリン』などの著者
ナオミ・クライン(1970年5月8日生まれ)は、カナダの作家、社会活動家、映画製作者で、政治分析、エコフェミニズムの支持、組織労働、左翼政治、企業のグローバル化、エコファシズム、資本主義への批判で知られている。
ブリティッシュ・コロンビア大学の気候変動に関する教授、気候変動センターの共同ディレクターを務めている。2016年、クラインは気候変動に関する活動でシドニー平和賞を受賞した。 また、ゴットリーブ・ダットワイラー研究所がまとめた2014年の思想家ランキング、プロスペクト誌の世界の思想家2014年投票やマクリーンの2014パワーリストなど世界や国内の影響力のあるトップ思想家のリストに頻繁に登場する。かつては、気候活動団体350.orgの取締役会の一員だった。
1999年に著書『ブランドなんか、いらない』を発表し、反グローバリゼーションにおけるマニフェストとしての評価を受ける。続いて2002年には、資本主義を批判する『貧困と不正を生む資本主義を潰せ』を刊行し、名声を確立した。雑誌・新聞への寄稿も数多く、結婚相手のカナダ人テレビジャーナリストのアヴィ・ルイス(Avi Lewis)とは、共同でドキュメンタリー映画を作成している。2014年の著書『これがすべてを変える』は、マーガレット・アトウッドらによって設立されたカナダ作家トラストが授与するヒラリー・ウェストン作家トラスト・ノンフィクション賞(Hilary Weston Writers’ Trust Prize for Nonfiction)の2014年の受賞作に選ばれた。