『ベンチャーキャピタル全史』などの著者
トム・ニコラスは、ハーバード・ビジネス・スクールのウィリアム・J・アバナシー記念経営管理論講座教授を務めている。
起業家精神、イノベーション、金融の歴史に焦点を当てた研究を行っている。オックスフォード大学で博士号を取得、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教鞭をとったのち現職。これまでチャールズ・M・ウィリアムズ賞をはじめとして、優れた講義を行う教育者向けの賞を複数回受賞。ハーバード大学図書館の教授諮問委員会の委員を務めている。
著書『ベンチャーキャピタル全史』では、米国におけるベンチャーキャピタル業界の発展の歴史的ルーツを検証しており、大ヒットとなった。日本近代の資本市場にも造詣が深く、「日本の技術的近代化の起源」「明治日本のハイブリッド・イノベーション」「日本における企業の組織」「明治・大正期日本におけるイノベーションの中間的機能と市場について」などの論文がある。