『絶望を希望に変える経済学』『貧乏人の経済学』などの著者
アビジット・V.バナジー(1961年2月21日生まれ)は、インド・コルカタ生まれの経済学者であり、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学のフォード財団国際教授を務めている。
開発経済分析研究所元所長、全米経済研究所の研究員、CEPR研究フェロー、ドイツのキール世界経済研究所国際研究フェロー、アメリカ芸術科学アカデミーおよびEconometric Society(計量経済学会)のフェローなどを歴任。バナジーは、2003年にアブドゥル・ラティフ・ジャミール貧困アクションラボ(J-PAL)を、同じく経済学者で後に配偶者ともなるエスター・デュフロや、センディール・ムライナサンと共同で創設した。また、貧困行動革新(Innovations for Poverty Action)という団体の研究アフィリエイト、および金融システムと貧困に関するコンソーシアムのメンバーである。功績により、2019年にノーベル経済学賞を受賞した。
ゴールドマンサックスのビジネスブック・オブ・ザ・イヤーを受賞した『貧乏人の経済学』や、『絶望を希望に変える経済学』など、多数の論文や5冊の本を執筆している。また、2012年国連の「ポスト2015年開発アジェンダ」の委員に任命された。セーブ・ザ・チルドレンUSAの評議員、西ベンガル州政府のGlobal Education Evidence Advisory PanelとGlobal Advisory Board for Covid-19 Responseの議長でもある。2011年フォーリン・ポリシー誌が選ぶ世界の思想家100人に選出。