『マルチチュード』『<帝国>』などの著者
アントニオ・ネグリ(1933年8月1日生まれ)は、イタリアの哲学者、政治活動家であり、パドヴァ大学、パリ第8大学などで教鞭をとっている。
スピノザに関する研究でよく知られている。1969年にポテレ・オペライオ(労働者の力)グループを設立し、オートノミーア・オペライアの主要メンバーであった。また、マイケル・ハートとの共著『<帝国>』で知られる。ハートとネグリは、階級的抑圧、グローバリゼーション、サービスの商品化(または影響の生産)など、現代生活を支配しているとみなすいくつかの力が、前例のない規模の社会変化を引き起こす可能性があると指摘している。
続編の『マルチチュード』では、『帝国』で初めて提起された、世界規模の民主主義運動の拠点となりうる「マルチチュード」のアイデアを概説している。2009年には、3部作の最終章である『コモンウェルス』が出版された。他にも、『芸術とマルチチュード』『ディオニュソスの労働』『自由の新たな空間』など多数の著書がある。