『いつも「時間がない」あなたに』『アルゴリズムを最大限に活用する法』などの著者
センディル・ムッライナタンは、アメリカのシカゴ大学ブースビジネススクールの計算・行動科学教授を務めている。
マッカーサー財団の「天才助成金」を受け、開発経済学、行動経済学、企業金融に関する研究を行っている。現在は、機械学習を用いて、人間の行動や社会政策、特に医学における複雑な問題について研究しており、これは計算技術によって大規模な健康データから生物医学的な洞察を明らかにする可能性がある。行動科学を使って社会問題の解決を支援する非営利団体Ideas 42や、MIT Poverty Action LabであるJ-PALの共同設立者であり、全米経済研究所を通じて幅広い学術的貢献をしているほか、消費者金融保護局(CFPB)で政府勤務の経験もある。2018年5月、ハーバード大学からシカゴ大学に移り、ジョージ・C・ティオ・ファカルティ・フェローとなった。
『いつも「時間がない」あなたに』を共著し、ニューヨーク・タイムズに定期的に寄稿している。また、彼の研究は、Quarterly Journal of Economics、Science、American Economic Review、Psychological Science、British Medical Journal、Management Scienceなど、さまざまな出版物に掲載されている。2018年11月、経済学分野、特に行動経済学への貢献により、科学・研究の優秀性を評価するインドで最高額の賞金の1つ、インフォシス賞(社会科学分野)を受賞した。