『福祉国家の興亡』などの著者
アズビヨン・ヴォールは、福祉国家キャンペーンのディレクター、ノルウェー自治体・一般職員組合の顧問、国際運輸労連道路運輸労働者部会の副会長を務めている。
所属する組織や、アメリカの『マンスリー・レビュー』など左派系の紙誌等に、貧困、格差、福祉、雇用、労働などに関する問題提起を行い、とくに猛威を振るう金融危機の中で、世界の労働組合に「バランス・オブ・パワー」を変える力の構築を呼びかけている。
著書『福祉国家の興亡』では戦後の高度福祉政策の歴史をふりかえりつつ、80年代以降の新自由主義の台頭と、労働運動の弱体化とが福祉国家の滅亡を招いたことを明らかにしている。