『危機と決断』『景気の回復が感じられないのはなぜか』などの著者
ベン・バーナンキ(1953年12月13日生まれ)は、アメリカ合衆国の経済学者。第14代連邦準備制度理事会 (FRB) 議長(在任:2006年 - 2014年)を務めた。
マクロ経済学、特に金融政策の専門家である。バーナンキは「銀行と金融危機に関する研究」、特に大恐慌の分析に対して、ダグラス・ダイヤモンド、フィリップ・H・ダイビッグと共同で2022年にノーベル経済科学賞を受賞した。かつてプリンストン大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学、またマサチューセッツ工科大学の教授会の一員であり、グッゲンハイム助成金とスローン助成金を得ている。計量経済学会とアメリカ芸術科学アカデミーの特別会員でもある。
バーナンキは2015年の著書『危機と決断』で連邦準備制度理事会議長時代について書いており、その中で2007年と2008年に世界経済が崩壊寸前までいったことを明かしている。同書では、大恐慌以上の経済的大惨事を防いだのはFRBの斬新な努力(他の米国機関や他国政府機関と協力した)だけだったと主張している。