『経済人類学』などの著者
クリス・ハン(1953年8月4日生まれ)は、イギリスの社会人類学者で、社会主義・ポスト社会主義の東欧(特にハンガリー、ポーランド)とトルコ語圏で現地調査を行っている。
主な理論的関心は、経済人類学、宗教(特に東方キリスト教)、長期歴史(ユーラシア大陸)である。英国ケンブリッジとカンタベリーで大学教授を務めた後、1999年からドイツでハレ/サーレのマックス・プランク社会人類学研究所の設立ディレクターの一人となった。2008年にベルリン・ブランデンブルク科学アカデミーの会員に選出、1991年にカール・エッセイ賞、2015年にリヴァース記念メダルを授与された。2020年4月にはウェールズのラーンド・ソサエティのフェローに任命された。
マックス・プランク研究所では、旧ソ連圏のポスト社会主義国や、自らを社会主義国と称する東アジア諸国の調査を専門とする部門を統括している。最近のテーマは、農村の脱集団化、共産主義後の宗教、「改革社会主義」の分散型経済における社会保障と親族関係の変容などである。共著書『経済人類学』などを出版している。