『現金の呪い』『国家は破綻する』などの著者
ケネス・ロゴフ(1953年3月22日生まれ)は、アメリカの経済学者であり、ハーバード大学マウリッツ・C・ボース国際経済学教授を務めている。
国際マクロ経済学、国際金融論を専門とする。ニューケインジアンの一人と呼ばれている。以前は、国際通貨基金(IMF)や連邦準備制度理事会(FRB)でエコノミストとして活躍した。また、プリンストン大学では国際情勢のチャールズ&マリー・ロバートソン教授を務めていた。米国科学アカデミー、米国芸術科学アカデミー、グループ・オブ・サーティのメンバーであり、米外交問題評議会のシニアフェローでもある。RePEcの経済学者ランキングでは、トップ10にランクインしている。
カルメン・ラインハートとの共著である『国家は破綻する』は循環する景気の浮揚と崩壊の類似性を研究したものである。また著書『現金の呪い』は、標準化された硬貨から暗号通貨まで、通貨の過去、現在、未来について考察している。本書では、現代のマクロ経済学の多くが通貨の性質を抽象化しているが、実は通貨は金融政策や財政における最も基本的な問題の核心にあることを論じている。世界経済に関するコラムは、毎月50カ国以上で出版されている。