『新キーワード辞典』『文化・階級・卓越化』などの著者
トニー・ベネットは、ウェスタンシドニー大学の文化社会研究所の社会・文化理論の研究教授であり、同研究所設立時のリサーチ・ディレクターも務めている。
彼の関心は社会科学と人文科学の多くの分野にまたがり、文学理論、文化研究、文化社会学、博物館研究、習慣の政治史の分野に多大な貢献をしている。文学研究では、形式主義批評とマルクス主義批評の関係について影響力のある評価を行い、マルクス主義的美学理論の批判的評価も行っている。文化研究においては、大衆文化研究に形成的な影響を与え、文化政策学の発展において主導的な役割を果たした。博物館学における彼の研究は、特に社会統治の手段としての博物館の役割に光を当てるという点で、「新しい博物館学」の発展において指導的な役割を果たした。この分野での彼の貢献は、2019年に雑誌『Museum Worlds』で称えられた。
Journal of Cultural Economyの創刊編集者であり、Routledge社から出版されているCulture, Economy and the Socialの共同編集者も務めている。『新キーワード辞典』『文化・階級・卓越化』などの著書がある。